■Linuxでハードディスクの簡易ベンチマークの手順
この記事では、以下2つの簡易ベンチマークの手法を紹介します。
- hdparamコマンドによる読み込み速度の簡易ベンチマーク
- ddコマンドによる書き込み速度の簡易ベンチマーク
どちらのコマンドもほぼデフォルトでLinuxサーバに入っているコマンドです。お手軽に簡易的なハードディスクなど記憶装置のベンチマークができます。サービスが稼働しているサーバで行うと、サービスのパフォーマンスに影響が出ると思うので、気をつけてください。
■hdparmコマンドによる読み込みベンチマーク
hdparm はLinuxでハードディスクのパラメータ調整を行うプログラムです。DMAのON/OFFなどをしてくれます。最近は自動設定が賢いのであんまり使わない印象です。
で、このhdparmはオプションを設定することで、ハードディスクのデータ読み込みに関するベンチマークをすることができます。デバイス名は適宜変更してください。
hdparm -t 【デバイス名】
以下の様な結果がでます。秒間21.83MBの読み込みができているみたいです。普通ですね。
Timing buffered disk reads:70 MB in 3.21 seconds = 21.83 MB/sec
■ddコマンドによるファイルの書き出しベンチマーク
ddコマンドは、ファイルやデバイスの内容をコピーするためのコマンドです。cpコマンドよりももう少し低レベルなレイヤーでの指示ができる感じです。
このddコマンドの入力に/dev/zeroを指定することで、中身が空っぽのファイルが出来上がります。
どの程度の時間でファイルの書き出しが完了するか計測することで、書き込み速度の簡易ベンチマークすることができます。
以下のコマンドを実行すると、中身が何もない1GBのファイルを/tmp/testimgに書き出しを行います。
dd if=/dev/zero of=/tmp/testimg bs=1M count=1024
すると以下の様な結果が出ます。1GBのファイルを11.9秒、89.8MB/sの速度で書きだしていることが表示されます。
1073741824 bytes (1.1 GB) copied, 11.9511 s, 89.8 MB/s
なんかディスクが遅いなー。とかハードディスク入れ替えて性能の計測がしたい、思ったら一度ベンチマークしてみるのも良いと思います。
参考にしてみてください。では。