tracerouteでサーバまでの経路を確認し、ネットワーク障害を見つける

tracerouteでサーバまでの経路を確認し、ネットワーク障害を見つける CentOS6

以前、海外の激安VPSを利用していて、突如対象のIPアドレスのみ通信が全てできない状態に陥ってしまいました。その時の原因調査に役に立ったのがtracerouteコマンドです。

対象のサーバへのインターネット上の経路を表示してくれます。もし、インターネット上の何処かの経路で障害が起こっているときは、その障害発生箇所以降に到達できないことができません。これで、障害発生箇所が確認できます。これを利用して、どの会社に依頼すればいいのか大体検討をつけることができます。今回はtracerouteの簡単な使い方を紹介します。

■tracerouteコマンドの基本的な使い方

以下のように実行すると、対象のサーバへの経路を確認することができます。

traceroute ホスト名 または IPアドレス

 

結果は以下のように表示されます。このブログのサーバから、このコピペチェックツールのサーバへの経路を示しています。コピペチェックツールはGMOのConoha使っています。

traceroute ccd.supersonico.info
traceroute to ccd.supersonico.info (133.130.122.139), 30 hops max, 60 byte packets
 1  xxxxxxxx.compute.amazonaws.com (xxx.xxx.xxx.xxx)  0.388 ms  0.402 ms  0.425 ms
 2  xxx.xxx.xxx.xxx (xxx.xxx.xxx.xxx)  3.290 ms  3.336 ms  3.294 ms
 3  xxx.xxx.xxx.xxx (xxx.xxx.xxx.xxx)  3.280 ms  3.286 ms  3.303 ms
 4  xxx.xxx.xxx.xxx (xxx.xxx.xxx.xxx)  12.382 ms xxx.xxx.xxx.xxx (xxx.xxx.xxx.xxx)  5.008 ms xxx.xxx.xxx.xxx (xxx.xxx.xxx.xxx)  4.699 ms
 5  xxx.xxx.xxx.xxx (xxx.xxx.xxx.xxx)  3.521 ms xxx.xxx.xxx.xxx (xxx.xxx.xxx.xxx)  3.415 ms xxx.xxx.xxx.xxx (xxx.xxx.xxx.xxx)  3.409 ms
 6  xxxx.equinix.com (xxx.xxx.xxx.xxx)  4.061 ms xxxxx.ix.jpix.ad.jp (xxx.xxx.xxx.xxx)  5.185 ms  5.149 ms
 7  unused-xxx.xxx.xxx.xxx.interq.or.jp (xxx.xxx.xxx.xxx)  3.764 ms xxx.xxx.xxx.xxx.interq.or.jp (xxx.xxx.xxx.xxx)  4.763 ms xxx.xxx.xxx.xxx.interq.or.jp (xxx.xxx.xxx.xxx)  4.046 ms
 8  vxxx.xxx.xxx.xxx.static.cnode.io (xxx.xxx.xxx.xxx)  3.550 ms !X xxx.xxx.xxx.xxx.interq.or.jp (xxx.xxx.xxx.xxx)  4.170 ms *

 

■利用しそうなオプション

いろいろたくさんオプションはあるのですが、よく使うオプションを紹介します。

「-i」オプションでローカルのネットワークインターフェイスを指定する

traceroute -i インターフェイス名 ホスト名 または IPアドレス

 

ネットワークカードが複数あるような時に、どのネットワークインターフェイスから出て行くかを選択することができます。

 

「-w」オプションでタイムアウト時間を設定する

traceroute -w タイムアウト時間(秒) ホスト名 または IPアドレス

 

遅いネットワークがあるとき、タイムアウトをしてすることで調査時間の短縮を行うことができます。

 

「-n」オプションで名前解決を行わない

traceroute -n ホスト名 または IPアドレス

 

ホスト名の名前解決を行いません。かなり早くなります。もし、ホスト名の表示が不要であれば、おすすめのオプションです。

 

覚えておくと、いざというときに便利なので参考にしてみてください。では。