最近はもう、仮想化が当たり前になってきているので、もう古い記事かもです。2〜3年くらい前の記録です。
VMWareはPC仮想化製品の一つです。で、その中の一つの製品であるESXiは無料で利用できる仮想化のソフトウェアです。ハイパーバイザー型のOSですね。
ここからダウンロードできます。
私が使ってみて感じたメリット・デメリットをちょっとだけまとめてみます。このメリット・デメリットは無料で利用できる範囲内でのメリット・デメリットです。
■仮想化するメリット
▼バックアップが取りやすい
仮想化ファイルをバックアップしておけば、その環境すべてをまるまるバックアップすることができます。仮想化ファイルがバックアップされていれば、ハードウェアを用意してVMWareいれてしまえば、どのサーバでも同じ環境を用意することができます。
▼物理ハードウェアの入れ替えがし易い
例えば、物理ハードウェアが古くなって、故障のリスクが高まってきた時、仮想化してあれば、そのイメージを新しいサーバに持っていくだけで、環境が構築完了します。ハードウェアのアップグレードがし易いです。
▼リソースのオーバーコミット
特にメモリ周りが大きいです。物理メモリが仮に8GBしかなくても、「全く同じOSであれば」共有できる部分をVMWareが自動的にまとめてくれて、物理メモリの利用を抑えることができます。
これが、結構優秀で物理メモリの利用量をかなり削減してくれます。
▼結構柔軟な構成を作ることができる
例えば、仮想化ファイルの保存先をNASにしておきます。で、ハードウェアの故障が発生した時などには、新しい物理サーバを用意して、同じようにNASを見るようにすれば簡単に環境を再現することができます。
また、上記の構成だとNASだけバックアップとっておけばいいので、バックアップの工数も減らすことができます。複数台のサーバにいちいち設定をしなくてもいいのです。
▼環境のコピーがし易い
ベースとなるイメージファイルを一つ作っておけば、全く同じ環境をコピーするだけで大量生産することができます。
▼仮想サーバのハードウェアの環境依存が出にくい
これは、当たり前ですが仮想化されたサーバのハードウェアはほぼ一律です。そのためハードウェアのチップが問題でーーとかはあまり発生しないです。
うーん。夢が広がります。
■仮想化するデメリット
▼オーバーヘッドが必ず発生する
ハードウェアをエミュレーションするので、やはり物理サーバよりも少し遅くなります。実際使ってみるとそんなに気にならないと思うので、あまり気にしなくてもいいかもしれないです。
▼ハードウェアトラブル時の影響範囲が大きい
ここが一番大きな問題です。多数の仮想サーバを起動していると、対象の物理サーバが故障した時にすべての仮想サーバに影響が出ます。
メリットでも書いたように、柔軟な構成によって最小限に被害を抑えるように構成を考えましょう。