Webサービスを実装している時に、そのシステムからメールを送信することがあると思います。会員登録やパスワード忘れの対応など、まだまだメールを利用します。そのシステムから送信したメールが迷惑メールに入ったり、なりすまし判定されたりしないようにするための、postfixとMXレコードの設定方法のサンプルを紹介します。
全体の大きな手順の流れとしては以下の二点となります。また、送信元のドメインが必要となります。
・postfixの設定
・DNSの設定
以下に手順を示します。
1.postfixのインストール
例によってyumでインストールします。
ついでに、自動起動もonにしておきましょう。
yum install postfix
chkconfig postfix on
2.設定ファイルの変更
次にpostfixの設定ファイルを変更します。
対象ファイルは以下のファイルとなります。
/etc/postfix/main.cf
設定ファイル内の以下の点を編集します。
▼myhostnameに対象のドメインを設定する
77行目近辺 myhostname = 【ドメイン名】
▼mydomainに対象ドメインを設定する
85行目近辺 mydomain = 【ドメイン名】
▼inet_interfacesがlocalhostになっていることを確認する
118行目近辺 inet_interfaces = localhost
▼mydestinationが $myhostname, localhost.$mydomain, localhost になっていることを確認する
166行目近辺 mydestination = $myhostname, localhost.$mydomain, localhost
一旦、送信専用なので、これで設定は大丈夫です。
3.最後にpostfixを起動して完了です
最後にpostfixの起動をします。これで、サーバ側の設定は完了です。
/etc/init.d/postfix start
4.DNSのレコード設定
仕上げにDNSのレコード設定します。以下のように設定を変更します。
▼Aレコード追加
mail.【ドメイン名】 A 300 サーバのIPアドレス
▼MXレコード追加
【ドメイン名】 MX 300 mail.【ドメイン名】 (優先度は10に設定してください)
▼SPFレコード追加
【ドメイン名】 txt 300 v=spf1 ip4:サーバのIPアドレス ~all
これで、だいたい正確に届くと思います。
なぜ正確に届くようになるのかの解説は、【携帯電話のキャリアメールに正しくメールを送信する方法】を参照してください。
慣れると10分ぐらいで設定できるようになるので、覚えておくと良いでしょう。