MR2 AW11を購入してから約1年経過しました。中古を選ぶときに気をつける部分をまとめてみました。
端的に書くと、「とにかく車体の錆の状態に気をつける」ことが最重要事項です。
古い自動車なので、一定故障は仕方ないと思います。ボルトが錆びて折れたりするのも一定仕方がないです。とはいえ、エンジンまわりはAE86とほぼ同じ4A-Gなので、最悪チューニング屋さんがなんとかしてくれそうな予感です。いろいろノウハウもあって、安心できます。
ブレーキ周り、足回りも社外品がぼちぼちあるので、今のところなんとかなりそうです。
ただ、本体の錆が酷すぎると手の施しようが無くなってしまうので、とにかく車体の錆の状態だけはきっちりとチェックしておいてください。酷すぎる錆の場合、維持にかなり苦労すると思います。
【最重要】錆関係チェック項目
とにかく、本体の錆を気をつけてください。多少の錆や、穴は許容範囲です。明らかに錆びて無くなってしまっているような感じの個体は避けてください。
Aピラー下の錆
青い枠の部分が錆びます。上から砂やら葉っぱが入り込んで、腐葉土と化して錆びていきます。酷くなると、腐って無くなってしまっていることもあります。ドアを開けて、隙間から状態を確認してください。
あと、定期的に掃除しておきましょう。
第一メンバーの錆
ラジエター、コンデンサを支える部分です。こいつに水がかかるので、とにかく錆びます。私の車両は錆びて落ちそうだったので、FRPのものに交換してもらいました。
2021年4月現在、在庫がないみたいです。再販プリーズ
またこの部分を交換すると、基準的に「修復あり」になります。
リインフォースメントの錆
ここもよく錆びます。錆びていない個体はほぼ無いと思います。フロントのボンネットを開けて、隙間から確認できます。とはいえ、もう新品はないので、「酷すぎない」状態で落ちなければOKくらいに思っておくくらいが良いとおもいます。
最悪、リインフォースメントを外して、こちらのFRPバンパーに変えてしまうのもありです。



リアトランク下の錆
リアトランクのマットを剥がした下を確認します。マフラーの上になります。下から覗くと、錆の状態がわかると思います。できれば、剥がして確認できると良いです。
マフラー関係の錆
フロントパイプ、マフラーともに錆びます。年式的に穴が空いていることが多いです。以下から社外品の新品が購入できます。
現在、穴が空いていなくても予防的に交換しても良いかと思います。錆びて穴が空いています。
【普通に確認】エンジン・電装関係
異音などの基本的なことのチェックはもちろん、以下をチェックすると良いと思います。とはいえ、古い自動車なので、交換前提で考えておくと良いでしょう。
アイドリングが高い
4A-Gの持病になります。ISCV的なやつが閉じきらず、アイドリングが高い症状がでやすいです。私の個体も、少し調子が悪いですが許容範囲内です。
こうなると、以下のような補修が必要になります。無理やり空気の流量を減らす感じです。先人の知恵です。本当に感謝ですね。



ディストリビュータのオイル漏れ
ここも4A-Gの持病になります。オイルが漏れている場合は、ディストリビュータの交換をしたほうが無難です。
スターターモーター
ここもよく不具合を起こすみたいです。暑い日にセルが回らなくなったりするみたいですね。音で確認すると良いでしょう。古い軽トラックみたいな感じの音なら、一回も交換されていない可能性が高いです。
変になる前にリビルト品に変更しておくと良いでしょう。
オルタネータ
古いクルマにありがちな部分です。交換した形跡がないようであれば、早めに交換してもらってください。
各種ベルトとウォーターポンプ
タイミングベルトの交換履歴次第では、きちんと交換してもらいましょう。また、ベルト関係も交換履歴がない場合は、交換してしまいましょう。タイミングベルトを交換してもらうなら、ウォーターポンプなども一緒に変えておいてもらいましょう。
リトラクタブルリレー
パカパカ何度か開けたり、閉めたりしてください。きっちり閉まるか確認してください。リレーが調子悪いと、閉じなかったり、中途半端に閉じたり、左右で時間差があったり、、色々症状がででます。
エアコン・電気負荷アイドルアップのチェック
電気負荷(空調のファン、ヘッドライト、ストップランプなど)をかけると、マニュアル車両の場合アイドリングが少し上昇します。アイドリングが上がらない場合、電気負荷VSVが殺されている、または故障している可能性が高いです。
また、エアコンを付けると更にアイドリングが上がります。以下の基準で見ると良いと思います。
無負荷状態
800rpmくらい。これ以下の場合は、アイドリングが低すぎます。
電気負荷ON
1000rpmくらい。
エアコンON
1200~1300rpmくらい
変えておいたほうが良いと思う部品
リレー関係
いつ壊れるかわからないので、一旦全部交換しました。


平型ヒューズ
全部平型ヒューズを全部交換しました。


このへんは変えておくと、良いと思います。今まで変えたものは以下です。














まとめ
購入時に気をつけたほうが良いところをまとめてみました。とにかく本体の錆に気をつけてください。腐って無くなっている様な箇所が多いなら、購入を見送ったほうが良いかもしれません。
でも、今の車にはない楽しい自動車だと思います。